愛詩 ―アイウタ―



「ねぇ・・船曳さん・・・」


だれかに名前を呼ばれ顔を上げる。


そこには少し髪を染めてアップにしている
同じクラスの女の子がいた。

確かー・・・、結城さん・・かな・・?

なんかちゃらいからあんま話したくなかったんだけどなー。


「ん・・?  何?」


でもここでシカトするわけにもいかず、私は
結城さんだと思う人と話すことにした。


「唐突なんだけどさぁ、船曳さんて神田のこと好き・・?」


「!!???」





えっっ!?
何々!?!

わたしってそんなにも《神田竜のこと気になってますよ》感放出中!?

いーーーーやーーーー



それはさすがにはずかしすぎるよ・・・

顔から火・・・いやもう血がでて死にそうなくらい恥ずかしい!



そのまま私が赤面なまま俯いていると今度は結城さんの
友達だと思われる人が口をひらいて


「神田はやめたほうがいいよ。」

といった。
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