カズキ番外編~高広
時間にしたら、3、40分といった所だろうか?

いや?もう少し早かったかもしれない。



月明かりを頼りに、山道の階段を一段、一段、確実に高広と二人、しっかり手を繋いで降りていく。




降りて行くうちに、潮の香が鼻の中に広がっていく。



同時に海独特の水分を含んだ、冷たい潮風を私達を襲ってくる。




秋の終わりの夜。

海沿いのハイウエーは、全く車が走らず、民家もまばらだった。





< 6 / 10 >

この作品をシェア

pagetop