さうす・りばてぃー
第六話 星空の恋
星空から、衝撃の事実を聞いた日の夜。
俺は二階の205号室、つまり穂波の部屋を訪れた。
星空によれば、まだこのことを知ってるのは俺と穂波だけらしい。
何も持たずに、穂波の部屋のチャイムを押す。
一応、電話で前もってアポは入れてある。
インタホンに、穂波が出た。
「はい」
インタホン越しに、穂波の声が聞こえる。
「俺」
「あ、今鍵開けるから」
ぱたぱたと音がして、玄関の扉が開く。
秋物の長袖シャツを着た穂波が、そこにいた。
そういえば、そろそろ夜は少し肌寒くなってきている。
「どうぞ」
「おじゃましまーす」
まるで恋人同士のように、遠慮なく上がりこむ俺。
そして、無警戒の穂波。
これほど仲のいい、ただの友人もいないんじゃないかという気がしてくる。
玄関には、丁寧にスリッパが揃えて置かれていた。
そのスリッパに足を通し、部屋の中へと入る。
中にはカーペットが敷いてあって、すぐスリッパは脱ぐことになるから、あまり意味がないような気もするのだが、その辺は穂波のこだわりなのだろう。
部屋の中は、相変わらずぬいぐるみだらけだった。
動物やらキャラクターもののぬいぐるみなんかが、所狭しとおかれている。
数えたこともないし、数えたくもないが、いったい何個あるのだろう。
「なんか、また一段とぬいぐるみが増えたな」
「あ、そういえば、ゆうくんがこの部屋に入るのって、はじめてだったよね」
「そうだな。まあ、そんなに用事もないし。用事があってもたいてい俺の部屋で話すしな」
俺は二階の205号室、つまり穂波の部屋を訪れた。
星空によれば、まだこのことを知ってるのは俺と穂波だけらしい。
何も持たずに、穂波の部屋のチャイムを押す。
一応、電話で前もってアポは入れてある。
インタホンに、穂波が出た。
「はい」
インタホン越しに、穂波の声が聞こえる。
「俺」
「あ、今鍵開けるから」
ぱたぱたと音がして、玄関の扉が開く。
秋物の長袖シャツを着た穂波が、そこにいた。
そういえば、そろそろ夜は少し肌寒くなってきている。
「どうぞ」
「おじゃましまーす」
まるで恋人同士のように、遠慮なく上がりこむ俺。
そして、無警戒の穂波。
これほど仲のいい、ただの友人もいないんじゃないかという気がしてくる。
玄関には、丁寧にスリッパが揃えて置かれていた。
そのスリッパに足を通し、部屋の中へと入る。
中にはカーペットが敷いてあって、すぐスリッパは脱ぐことになるから、あまり意味がないような気もするのだが、その辺は穂波のこだわりなのだろう。
部屋の中は、相変わらずぬいぐるみだらけだった。
動物やらキャラクターもののぬいぐるみなんかが、所狭しとおかれている。
数えたこともないし、数えたくもないが、いったい何個あるのだろう。
「なんか、また一段とぬいぐるみが増えたな」
「あ、そういえば、ゆうくんがこの部屋に入るのって、はじめてだったよね」
「そうだな。まあ、そんなに用事もないし。用事があってもたいてい俺の部屋で話すしな」