さうす・りばてぃー
希望祭の次の週。テストが返却された。
見由が15位から12位へと順位を上げたほかは、とりたてて大きな変動はなかった。
知は相変わらず1位だったし、そのほかは全員ランク外だった。
一度くらい、間違いでもいいから俺の名前も張り出されて欲しい。
そんなことを言うと、口の悪い星空はこう言う。
「犯罪でもして退学になれば、掲示板にでかでかと載ると思うよ」
――――そういう意味で載ってどうする。
そして、大過なく、秋が過ぎていく。
気づくと、12月になっていた。いつのまにか、もう冬である。
今月はクリスマスというビッグイベントがある。
1パーセントの奇跡は起こりそうもなく、俺はどうやら、今年のクリスマスも彼女なしで迎えることになりそうだった。
そして、例のクリスマスパーティーの参加者も、徐々に決まりつつあった。
まず、俺と見由は無条件で参加。
穂波も参加すると言っている。
穂波に参加するかどうかを聞いたとき、その返事は「うん、いいよ」で、簡単に了承された。
その返事を聞いたとき、なぜだか俺はほっとしたような気持ちになった気がしたが、気のせいだということにしておく。
一方、来夢さんには、やんわりと断られた。
特に理由は聞かなかったが、例の彼氏と一緒にいるのだろう。
それも当たり前で、普通クリスマスパーティーというのはクリスマスの前の週とかにやるものだが、俺たちはまさしくクリスマスイブ当日にやるのだ。
恋人のいる人は、参加できなくて当たり前である。
ちなみに、俺は世間の軟弱なクリスマスパーティーと区別するために、俺たちのパーティーのことを「真・クリスマスパーティー」と呼んでいる。
別に俺たちが間違っているわけじゃない。
世間の人は正月を12月のうちに祝ったりするか?
ひな祭りを一週前に繰り上げたりするか?
バレンタインデーはプレゼントを前もって贈っておくものなのか?
――――クリスマスだけ違う日にパーティーをやる道理がどこにある。
見由が15位から12位へと順位を上げたほかは、とりたてて大きな変動はなかった。
知は相変わらず1位だったし、そのほかは全員ランク外だった。
一度くらい、間違いでもいいから俺の名前も張り出されて欲しい。
そんなことを言うと、口の悪い星空はこう言う。
「犯罪でもして退学になれば、掲示板にでかでかと載ると思うよ」
――――そういう意味で載ってどうする。
そして、大過なく、秋が過ぎていく。
気づくと、12月になっていた。いつのまにか、もう冬である。
今月はクリスマスというビッグイベントがある。
1パーセントの奇跡は起こりそうもなく、俺はどうやら、今年のクリスマスも彼女なしで迎えることになりそうだった。
そして、例のクリスマスパーティーの参加者も、徐々に決まりつつあった。
まず、俺と見由は無条件で参加。
穂波も参加すると言っている。
穂波に参加するかどうかを聞いたとき、その返事は「うん、いいよ」で、簡単に了承された。
その返事を聞いたとき、なぜだか俺はほっとしたような気持ちになった気がしたが、気のせいだということにしておく。
一方、来夢さんには、やんわりと断られた。
特に理由は聞かなかったが、例の彼氏と一緒にいるのだろう。
それも当たり前で、普通クリスマスパーティーというのはクリスマスの前の週とかにやるものだが、俺たちはまさしくクリスマスイブ当日にやるのだ。
恋人のいる人は、参加できなくて当たり前である。
ちなみに、俺は世間の軟弱なクリスマスパーティーと区別するために、俺たちのパーティーのことを「真・クリスマスパーティー」と呼んでいる。
別に俺たちが間違っているわけじゃない。
世間の人は正月を12月のうちに祝ったりするか?
ひな祭りを一週前に繰り上げたりするか?
バレンタインデーはプレゼントを前もって贈っておくものなのか?
――――クリスマスだけ違う日にパーティーをやる道理がどこにある。