君に許しのキスを
―side洋平
カーテンの隙間から差し込む光で、夜が明けたことに気付いた。
いつのまにか眠ってしまっていた自分にも。
部屋の隅で胡座をかいたまま、軽く伸びをし、辺りを見回した。
見慣れた俺の部屋ではない。
きちんと整理整頓された、小奇麗な部屋。
あの騒がしく、慌ただしく、長い一夜は、どうやら夢ではなかったようだ。
俺の身体を支配する酷い倦怠感が、何よりの証拠だ。
『明けない夜はない』なんてよく言ったもので、どんなに長い夜でも、こうして朝は訪れるものなのだ。
うん、昔の人はよく的を射た言葉を言ったもんだ。
そんなことをぼんやり考えていると、ベッドの上の少女と目があった。
いつのまにか眠ってしまっていた自分にも。
部屋の隅で胡座をかいたまま、軽く伸びをし、辺りを見回した。
見慣れた俺の部屋ではない。
きちんと整理整頓された、小奇麗な部屋。
あの騒がしく、慌ただしく、長い一夜は、どうやら夢ではなかったようだ。
俺の身体を支配する酷い倦怠感が、何よりの証拠だ。
『明けない夜はない』なんてよく言ったもので、どんなに長い夜でも、こうして朝は訪れるものなのだ。
うん、昔の人はよく的を射た言葉を言ったもんだ。
そんなことをぼんやり考えていると、ベッドの上の少女と目があった。