君に許しのキスを
第11章―慈愛―
―side周
村西妃奈は、つぶらな瞳をまっすぐにこちらへ向けている。
やばい。
今、顔を見られるのは非常にまずい。
しかも、こんなまっすぐな瞳で。
向こうが敬語で来たから、少しふざけて敬語にしてみたが、俺の気持ちは確かにそれだ。
この瞳を見ると、それを実感せずにはいられない。
顔が熱くなるのを感じて、手で口を覆った。
胸がちりちりと騒いで、目もそらした。
「見んな。
ただでさえ、俺、今、教師として言っちゃいけないこと、言ったんだから。」
言えば言うほど、じんわりと冷や汗が浮かんでくる気がする。
胸のちりちりとしたざわめきは、大きくなるばかりだ。
それでも、平静を装い、彼女の方に視線を戻す。
じっと俺の顔を見上げている、その小さな口が、ゆっくりと開いた。
「あたしは、先生のことが好きです。」
やばい。
今、顔を見られるのは非常にまずい。
しかも、こんなまっすぐな瞳で。
向こうが敬語で来たから、少しふざけて敬語にしてみたが、俺の気持ちは確かにそれだ。
この瞳を見ると、それを実感せずにはいられない。
顔が熱くなるのを感じて、手で口を覆った。
胸がちりちりと騒いで、目もそらした。
「見んな。
ただでさえ、俺、今、教師として言っちゃいけないこと、言ったんだから。」
言えば言うほど、じんわりと冷や汗が浮かんでくる気がする。
胸のちりちりとしたざわめきは、大きくなるばかりだ。
それでも、平静を装い、彼女の方に視線を戻す。
じっと俺の顔を見上げている、その小さな口が、ゆっくりと開いた。
「あたしは、先生のことが好きです。」