君に許しのキスを
第13章―動揺―
―side妃奈
凜が出ていってしまった。
あんなに取り乱した凜を見るのは、いつぶりだろう。
あたしのせい?
また、あたしのせい、
なの?
そう考えると、全身が凍りついてしまいそうな感覚に陥った。
途方に暮れていると不意に、背中に柔らかな温もりを感じた。
あんなに取り乱した凜を見るのは、いつぶりだろう。
あたしのせい?
また、あたしのせい、
なの?
そう考えると、全身が凍りついてしまいそうな感覚に陥った。
途方に暮れていると不意に、背中に柔らかな温もりを感じた。