君に許しのキスを
麻衣美、大好きだった。

俺のために、たくさん悩ませてごめん。
一緒にいてくれてありがとう。
幸せになれ。

さようなら。



目を閉じて、記憶の中の麻衣美に言った。
きっと、もう会うことはないから。
ちゃんと言ってやれなくて、ごめん…。



目を開けると、彼女が俺の顔をぼんやり眺めていた。



俺は腰掛けていたガードレールから立ち上がり、彼女に言った。


「行こうか。」
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