君に許しのキスを
―side妃奈
凜からの着信。
驚いて、嬉しくて、慌てて電話に出ると、
その興奮が伝わってしまったのか、向こうから控えめな笑い声が聞こえた。
「今、大丈夫?」
大丈夫じゃないはずがない。
彼が側にいるけれど、今はそれよりも、こっちだ。
後ろを振り返ると、先生が『先生』みたいな、優しく心配する目であたしを見ていた。
あたしはそれに、ぎこちなく笑顔を返し、凜への言葉を探した。
「凜、あのね…あたし…。」
どうしよう。
いざとなると、言葉が出てこない。
けど、まず、謝らないと。
「ごめんとか、言わないでね?」
驚いて、嬉しくて、慌てて電話に出ると、
その興奮が伝わってしまったのか、向こうから控えめな笑い声が聞こえた。
「今、大丈夫?」
大丈夫じゃないはずがない。
彼が側にいるけれど、今はそれよりも、こっちだ。
後ろを振り返ると、先生が『先生』みたいな、優しく心配する目であたしを見ていた。
あたしはそれに、ぎこちなく笑顔を返し、凜への言葉を探した。
「凜、あのね…あたし…。」
どうしよう。
いざとなると、言葉が出てこない。
けど、まず、謝らないと。
「ごめんとか、言わないでね?」