君に許しのキスを
第18章―原罪―
―side凜
「ねえ清ちゃん。
もしも、大切な人のことを許せなかったら、
どうしたらいいと思う?」
あたしは、昨日の妃奈ちゃんの言葉がずっと気になっていた。
電話を終えて眠る前も、
一夜明けて妃奈ちゃんとこれまで通り登校していても、
そのことばかりを考えていた。
妃奈ちゃんの『罪』って、何?
本当にあたしが許せないようなことなんだろうか。
怖い。
あたしの記憶のないころのことかも知れないから、余計に。
その怖さが抑え切れずに、教室に着いて清音ちゃんを見つけた瞬間、聞いてみた。
清音ちゃんは、大人っぽくて、しっかりした考えを持っている人だから。
だから何か、答えをくれる気がしたんだ。
「…許し?」
もしも、大切な人のことを許せなかったら、
どうしたらいいと思う?」
あたしは、昨日の妃奈ちゃんの言葉がずっと気になっていた。
電話を終えて眠る前も、
一夜明けて妃奈ちゃんとこれまで通り登校していても、
そのことばかりを考えていた。
妃奈ちゃんの『罪』って、何?
本当にあたしが許せないようなことなんだろうか。
怖い。
あたしの記憶のないころのことかも知れないから、余計に。
その怖さが抑え切れずに、教室に着いて清音ちゃんを見つけた瞬間、聞いてみた。
清音ちゃんは、大人っぽくて、しっかりした考えを持っている人だから。
だから何か、答えをくれる気がしたんだ。
「…許し?」