君に許しのキスを
「驚かせて、ごめん。
今日来たのは、仲直りできたか、気になっただけだから。」


そう言って、いつものように彼は、あたしの頭を撫でる。
彼を見上げると、優しく目を細めている。


「あたしも、あなたにこうされるの、嫌いじゃありません。」


あたしは、彼の目をまじまじと見つめ、感じたままの想いを口にした。

「それに、あなたのことは、信じられるって思ったし。」


彼は手を止め、驚いたような顔であたしを見ている。



「好き…なのかも、知れません。
あたしも、あなたのこと。」
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