君に許しのキスを
第20章―変化―
―side妃奈
「どういうこと?」
凜をあたしの部屋に連れ込んで聞いた。
口調がきつくならないように、気をつけながら。
凜は首を傾げて、答えを出せずにいる、そんな様子だった。
凜自身も、何故あんなことを言ったのかよくわからない、といった風に。
“あの”凜が男の人を、
しかも出逢って間もない人を好きだなんて、
私はもちろん、凜自身にとっても、信じがたいことなんだろう。
あれほど周や、周を好きになったあたしを拒否した凜が。
凜をあたしの部屋に連れ込んで聞いた。
口調がきつくならないように、気をつけながら。
凜は首を傾げて、答えを出せずにいる、そんな様子だった。
凜自身も、何故あんなことを言ったのかよくわからない、といった風に。
“あの”凜が男の人を、
しかも出逢って間もない人を好きだなんて、
私はもちろん、凜自身にとっても、信じがたいことなんだろう。
あれほど周や、周を好きになったあたしを拒否した凜が。