君に許しのキスを
凜、それは多分、もうあの人のことが好きなんだよ。
あたしもそうだったから、なんとなくわかる、ような気がした。
あたしは凜を見つめた。
彼女を抱きしめたい想いにかられて、その両手を、強く包み込んだ。
どうしてだか、あの日のように凜を抱きしめることは出来ずに。
これであたしの罪が、許された訳じゃない。
それとこれとは、まったく関係ないことも、
わかっている。
けれど、凜が男の人を好きになれた。
それが何だかとても感慨深くて、涙が出そうだった。
けれど、わかっている。
これで万事解決、という訳じゃないことも。
あたしもそうだったから、なんとなくわかる、ような気がした。
あたしは凜を見つめた。
彼女を抱きしめたい想いにかられて、その両手を、強く包み込んだ。
どうしてだか、あの日のように凜を抱きしめることは出来ずに。
これであたしの罪が、許された訳じゃない。
それとこれとは、まったく関係ないことも、
わかっている。
けれど、凜が男の人を好きになれた。
それが何だかとても感慨深くて、涙が出そうだった。
けれど、わかっている。
これで万事解決、という訳じゃないことも。