君に許しのキスを
そしてすぐに柔らかい笑みを浮かべて言う。

「どうだったかな?
なんか何でも出来てた気がするけど、覚えてないや。
あっ、それよりさ、」


そうして、関係ない話へ繋げていく。


いつものように。


この人は嘘が下手だな、
とその度思う。


でも同時に、どうしてこんな下手な嘘までついて、隠そうとするのだろう、と興味が強くひかれる。



あたしの中学時代に、一体何があったのだろう、って。
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