君に許しのキスを
第27章―別離―
―side妃奈
凜のお母さんが、突然、家に訪ねてきた。
凜が学校を休むようになって、
2週間が過ぎた日の夜のことだ。
「突然なんだけど、
引っ越すことになったの。」
凜のお母さんは、
あたしに心底申し訳ない、
そんな顔をしてそう言った。
驚いたあたしが言葉を失っていると、
凜のお母さんは、続けた。
「中学の頃のこと思い出したから、
ちゃんとした治療が受けたいって。
心配するだろうから、
妃奈ちゃんには言わないで欲しいって。」
「治療って、何のですか?」
凜が学校を休むようになって、
2週間が過ぎた日の夜のことだ。
「突然なんだけど、
引っ越すことになったの。」
凜のお母さんは、
あたしに心底申し訳ない、
そんな顔をしてそう言った。
驚いたあたしが言葉を失っていると、
凜のお母さんは、続けた。
「中学の頃のこと思い出したから、
ちゃんとした治療が受けたいって。
心配するだろうから、
妃奈ちゃんには言わないで欲しいって。」
「治療って、何のですか?」