君に許しのキスを
中学の時、あたしたちは親友だった、
と妃奈ちゃんも、両親も言う。


そして二人して今の学校をとても気に入ってしまって、わざわざ引っ越してまで、ここに入った、と。


あたしには、どこまでが本当で、どこからが嘘なのか、わからないけれど。


そんなことをぼんやり考えながら、お茶とお菓子を出そうとしている妃奈ちゃんを眺めていた。





「あの男…。
マジ使えない…。」
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