君に許しのキスを
凜のお母さんは、また少し困った顔をして、ゆっくりと言葉を選びながら、説明してくれた。
「心の治療、って言うのかしら。
やっぱりまだ、心の傷が残っているみたいだから。
あ、でも、心配しないでちょうだいね?
多分、思い出したってこと自体、回復してるってことだから。」
やっぱり、あの日のことが、原因なんだろうか。
けど、あれからも、何事もなかったように、接してくれていたのに。
それに、倉嶋さんとも付き合いはじめて、
きっとうまくいく、凜はそう言っていたし、あたしもそう思っていたのに。
「心の治療、って言うのかしら。
やっぱりまだ、心の傷が残っているみたいだから。
あ、でも、心配しないでちょうだいね?
多分、思い出したってこと自体、回復してるってことだから。」
やっぱり、あの日のことが、原因なんだろうか。
けど、あれからも、何事もなかったように、接してくれていたのに。
それに、倉嶋さんとも付き合いはじめて、
きっとうまくいく、凜はそう言っていたし、あたしもそう思っていたのに。