君に許しのキスを
─side妃奈
その時あたしは、イライラしていた。
今朝、会いに行った、
土屋周。
うちの高校の教師に対して。
凜には関わらないでと、あたしが頭を下げて頼んだというのに。
あのときの態度も気に入らなかったけれど、その日のうちの授業で凜を当てる、だなんて。
何なの?
ほんとにもう…。
「マジ使えない…。」
ボソッと口に出してしまったことに、言ってから気付いた。
凜があたしの後ろに、いるのに。
恐る恐る、後ろのテーブルのところに座っているはずの凜のほうを振り返った。
今朝、会いに行った、
土屋周。
うちの高校の教師に対して。
凜には関わらないでと、あたしが頭を下げて頼んだというのに。
あのときの態度も気に入らなかったけれど、その日のうちの授業で凜を当てる、だなんて。
何なの?
ほんとにもう…。
「マジ使えない…。」
ボソッと口に出してしまったことに、言ってから気付いた。
凜があたしの後ろに、いるのに。
恐る恐る、後ろのテーブルのところに座っているはずの凜のほうを振り返った。