君に許しのキスを
海くんのお母さんは、困ったように笑いながら頷いた。

そして穏やかな顔で言った。


「やっぱり、神様の前で誓うべきかなって思ったの。

病めるときも、健やかなるときも、何があっても、この人をずっと愛します、って。

この先許すことが出来なくても、許されなくても、それでもやっぱり、この人といたいです、って。

どんなに離れても、傷つけても、傷ついても、それでもあの人を愛していた。

だからその気持ちごと、この人とずっと一緒にいます、って。」








―完―
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