君に許しのキスを
─side妃奈
「村西さん。」
前方からしたその声と同時に、それまで隣を歩いていたはずの凜がぱっ、と後ろに向き直り、駆け出した。
「トイレ、行って来るね。」
と小声で言って。
その姿を見送って、声のほうに向き直った。
さっきの最低男が、にっこり笑って立っている。
前方からしたその声と同時に、それまで隣を歩いていたはずの凜がぱっ、と後ろに向き直り、駆け出した。
「トイレ、行って来るね。」
と小声で言って。
その姿を見送って、声のほうに向き直った。
さっきの最低男が、にっこり笑って立っている。