君に許しのキスを
それから先は、記憶が曖昧だ。

多分、午後の授業も、帰りのホームルームも、すべて終えてから、ここに帰ってきたはず。


あたしの頭は、まだぼんやりしている。


唇にそっと、触れてみる。


何が、あったんだろう。

何が、起こったんだろう。


ていうか、あたしも、何を言ったんだろう。


あたしはベッドから起き上がれないまま、また顔が熱くなっていくのを感じていた。
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