ヤクザと執事と私 １

「へへへ・・・悪かったよ。」


まったく悪いとは思ってない表情のサブがそこにはいた。


「それで、これからどうする？」


サブは真剣や表情に戻り、私に尋ねてきた。


「・・・・それ、俺に聞きます？」


私は、本当にあきれてしまった。


本来、チンピラとはいえヤクザの端くれであるサブにこれからの打開策を期待したいのに、そのサブが逆に私に聞いてくる・・・ということは、サブには何の期待も出来ないということ。



「えっ、だって、執事の見習いって事は、こういうことも得意だろ？」


サブは当然といった感じ。


・・・ヤクザの執事はこんなことまでしなくちゃいけないの？


私は心の中で疑問に思いながらも、多分、サブを巻き込んだのは私の可能性が高いため、しょうがなく、これからのことを考え始める。



・・・・・・・・・・・ってわかるわけがない！



私は、ちょっと前までは、普通に高校に通っていた女子高生だよ。


こんなこと学校じゃならわないよ。