ヤクザと執事と私 1
「・・・本当に?」
さすがに執事がおかしいと思い、2人に聞く。
「本当・・・だよな!」
真木ヒナタににらまれて、嘘といえるはずもなく、2人はただうなずくしかなかった。
「そうですか、まるで昔話に出てきそうなお名前ですけど・・・逆に覚えやすくていいですね。」
執事がうまく話をまとめる。
いきなり変な呼び方をつけられた3人組は納得いかない様子だったけど。
「それでは、真木ヒナタさん、小夜さん行きましょうか。ポチさん、運転お願い致します。」
執事がみんなに声をかけ、部屋を出て行く。
私もサブから「頑張れよ。」と声をかけられ、「はい。」と答えて、執事の後をついて部屋を出て行った。