ヤクザと執事と私 1
「ちょっと、あんた達!何てことしてくれてんのよ!」
入り口のドアが急に開き、1人の女性がもの凄いタンカとともに入ってきた。
「あっ、美華さん!」
ポチが急に立ち上がり、入ってきた女性に声をかけた。
「ん?あら、山本さんじゃない?」
ポチに美華と呼ばれた女性が、ポチの方を見る。
「ポチさんって山本って名前だったんだ・・・」
「ほら、俺がつけたポチって名前の方がピッタリくるだろうが。」
「確かにそうですね。」
「・・・・ところで、こいつ誰?俺、組長だけど、こいつ見たことないんだけど・・・」
私と真木ヒナタ、執事、組長が口々に好き勝手なことを言う。
「ところで、この女、誰だよ?」
真木ヒナタがポチに聞いた。