ヤクザと執事と私 1
「あんた、この女って何よ!人の店で散々、暴れておいて!」
美華が、真木ヒナタに絡む。
「まぁ、まぁ、美華さん、少し落ち着いてくださいよ。」
ポチが、真木ヒナタと美華の間に入って美華をなだめる。
バシッ!
乾いたいい音が部屋に響く。
美華は止めに入ったポチの頬を思いっきり平手でシバいていた。
「うわっ!痛そう~・・・」
組長がまるで自分が殴られたように自分の頬に手を当てて言った。
「なんで?」
ポチは殴られて、まるで女のようにナヨナヨと倒れこみ、つぶやく。
「邪魔だよ!」
美華は、ポチを一喝しておいて、さらに真木ヒナタに近づく。
その近づいた真木ヒナタと美華の間に黒い影がスッと入り込んできた。
執事だった。