ヤクザと執事と私 1
「まぁ~、それだけ箔がついたってことだよ。」
どこまでも楽観主義の真木ヒナタだった。
「何で、ポチさんがそんなに悲しそうなんですか?」
私がポチが悲しむ理由がわからずに聞いた。
「小夜兄さん・・・いいですか?真木さんや組長が狙われるという事は・・・その側にいる私たちが一番命が危ないって事なんですよ。」
「ええぇ~・・・」
思わず、私は、叫び声を上げてしまった。
「大丈夫ですよ。小夜さんは私が、命に代えて守りますから。」
それまで一言もしゃべってなかった執事が私の目を見つめ、会話に入ってきた。
「・・・はい。」
私は、頬を紅く染めて返事をしたけど、恥ずかし、うれしで執事の顔をまともに見ることが出来なかった。
「・・・・あの・・・俺は?」
なぜかポチが入ってきた。