ヤクザと執事と私 1
第4節:無謀?
「こちらに、先ほどBarで暴れた方はいらっしゃいませんか?」
執事が、暴走族の一人に笑顔で話しかけた。
「はぁ?何言ってんだ、てめぇ~。」
話しかけられた暴走族の一人は、ガンを飛ばしながら、執事に顔を近づける。
「申し訳ございませんが、そんな趣味はございませんので、もう少し離れていただけませんか?」
執事は、顔を近づけてきた暴走族に向けて笑顔だった。
「ふざけてんのか、てめぇ~!」
執事と暴走族の1人との声が聞こえたのか、あっという間に執事と組長は、暴走族に囲まれてしまった。
「真木さん!」
私は、焦って真木ヒナタを見た。
真木ヒナタは、いつもと変わらない様子。
むしろ、どこかワクワクしているような感じ。