ヤクザと執事と私 1
私と真木ヒナタの視線に気づいたポチは、してやったり顔を私たちに向ける。
私と真木ヒナタは、大きくため息をついた。
「小夜・・・絶対、あんな大人になっちゃいけないぞ。」
「・・・はい。絶対になりません。」
私と真木ヒナタは、真剣な顔をうなずきあった。
私は、ふと、真木ヒナタが、私の隣に立っているのを疑問に思い、真木ヒナタの後ろを見ると、そこには暴走族の男が3人倒れていた。
その男達はピクリとも動く様子がない。
「真木さん・・・あれ・・・」
私は、その男達を指差しながら、真木ヒナタを見た。
「んっ?ああ、あいつらのこと。何回もかかって来られるのは、めんどくさいから、気絶してもらった。」
真木ヒナタは、こともなげに言い切った。