ヤクザと執事と私 1


「それで、小夜ちゃんはこれからどうするんだい?」


シゲ爺が私を優しい目で見つめる。



「・・・まだ、考えてない・・・」


「当たり前だろ!シゲ爺。昨日の今日で考えがまとまるわけないよ。」


ハルさんがシゲ爺の頭を軽く叩く。



「そうりゃそうだな・・・」


シゲ爺が叩かれた頭を痛そうに擦る。


「でもよ。、そうしたら、その格好はまずいんでないかい?」


シゲ爺の言葉にハルさんが確かにという顔をつくる。


「・・・小夜、あのな、ここにいるのはいいんだけど、もし、ここにいるなら、その女の子らしい格好と長い髪の毛を何とかしないと危ないね・・・」


ハルさんが、言いたい事はわかった。



こんな女の子らしい格好と髪で公園で寝泊りするのが危険だということだ。



「・・・うん。でも、どうしよう。」


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