ヤクザと執事と私 1

いつもの真木ヒナタと違いどこか焦っている感じがして、何故逃げなければいけないのか聞くことは出来ない。


私達は、真木ヒナタに言われるがまま、真木ヒナタの後ろをついて裏口へと向った。


そんな状況だったけど、私は、一瞬だけ目に執事の姿を捉えることができた。


その両手には、真木ヒナタが先ほど見せたのと同じように拳銃が握られていた。


なんとも言えない嫌な予感がしたけど、私は、その不安が、執事に関するものなのか、逃げていく私達に関するものなのかは、わからなかった。



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