ヤクザと執事と私 1

「坊や達、紅茶でも飲む?」


そんな私達に真木ヒナタにママと呼ばれていた女性が声をかけてきた。


「あ・・・い、いただきます。」


「そう、それじゃ、イスにでも座って待っててね。」


私達にゆったりとした笑顔を浮かべて、ママが奥に入っていく。


私達は、ママに言われるまま、イスに座る。


サブは、背負ったポチをどうすればいいか迷っていたが、とりあえず、床に降ろして、上着を枕代わりに寝かす。


「サブさん、ポチさんどうですか?」


私は、心配になりサブにたずねる。


「どうっていわれてもな・・・俺にわかると思う?」


サブが困った顔をして、私を見る。


「・・・ですよね。」


私もサブを見返して、お互いため息をつく。


「あの・・・俺が見ましょうか?」


ため息をつく私とサブにそれまで無言だった真壁純が話かけてきた。
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