ヤクザと執事と私 1
「こんなこと考えてもしかたないな・・・」
レナは、独り言をこぼし、奥の部屋に行く。
「お買い物についてくる人~。」
奥の部屋には、まだ幼い子供達が4人、無邪気に遊んでいた。
誰一人、血のつながりはないが、それ以上に濃い絆でつながれた家族。
2人の子供が、「行く~!」と手を上げる。
「それじゃ、残りの2人はちゃんと戸締りしておくんだよ。絶対、他の人が来ても、ドア開けちゃいけないからね。」
と念押しして、レナは、2人の子供と買い物に出かけた。