ヤクザと執事と私 1
警察署で両親と判別できないほど痛んだ遺体を確認させられて帰ってきた日、奴らはやってきた。
私がアパートで1人泣いていた時。
ドアを強く叩く音。
ドアを開ける私。
ドアを開けると同時に男が3人、アパートに上がりこんできた。
お父さんは、奴らに借金をしていた。
部屋の中の金目の物を探す奴ら。
私のうちに金目の物など何もない。
お父さんとお母さんの思い出が壊されていく。
でも、私には何もできない。