ヤクザと執事と私 1
「・・・・はい。」
笹山大和はすでに言い訳もあきらめて、頭をたれている。
「それでは、部屋に戻りましょうか。」
執事は、笹山大和の襟を掴むとそのまま一緒に部屋を出て行った。
5分後、再び執事が部屋に戻ってきた。
「先ほどは失礼致しました。」
執事は、華麗な振る舞いで私とハルさんにお辞儀をする。
「こちらがこの笹山組で働きたいという少年ですか?」
「そうなんだよ。雑用でいいから、なんか仕事させてくれないかい?龍一。」
ハルさんが執事に頼み込む。