ヤクザと執事と私 1
呆然と奴らが荒らす部屋を見ていると、奴らの1人が近づいてきた。
「お前、いくつだ?」
「16歳・・・」
私は思わず答えてしまった。
「兄貴、これ、売ったら金になるんじゃないですか?」
これとは、私のことを指すことは、なんとなくわかった。
私は売り物になった。
「そうだな・・・それぐらいしかねぇ~か。」
部屋の中の男達が私に近づいてくる。
私は、男の1人が私の腕を掴んだ瞬間、男を投げ飛ばしていた。
お父さんが小さい頃から教えてくれてた合気道。
初めて役に立った。