ヤクザと執事と私 1
「・・・組長と会った?」
「はい、ちょっとだけですけど。」
「その大和組長がさ・・・やくざの舎弟はやっぱり、サブだろっていうんだよ・・・それでサブ・・・」
サブの声はこれ以上ないくらい哀しい声。
「・・・そう・・・だったんですか・・・」
私は何かもの凄く悪いことを聞いた気がした。
「まぁ~・・・もう、いいんだけどな。三河も気にせずサブって呼んでいいぞ。」
サブは一転、笑顔を私に向けた。
「わかりました。サブさん。」
私も、笑顔をサブに返す。
「それより、気をつけろよ。」
急にサブが真剣な表情になった。