ヤクザと執事と私 1
(もう・・・死んでもいいかも・・・もしかして、龍一さん・・・私のこと・・・)
勝手に想像を膨らませながら、ふと現実にかえる。
(・・・あれ?私・・・男ってことになってるはずよね・・・えええぇぇぇぇ~・・・)
私は深く考えるのをやめた。
(だめよ、私!変なことを考えちゃだめ!)
頭を振り、変な考えを捨てる。
「自分のできるスピードでやっていただければ大丈夫ですよ、小夜さん。」
執事が私に微笑んだ。
「はい、かしこまりました。」
私は、仕事に集中しようを気を引き締めた。
(深く考えちゃだめよ、小夜!)
自分に言い聞かせながら、仕事に戻った。