ヤクザと執事と私 1
(あ~いい匂い・・・そういえば、朝早かったから、私もお腹減ったなぁ~・・・)
私は、今にもなりそうなお腹を見つめる・・・
「小夜さん、皆さんのお食事が終わりましたら、私達も食事できますから、それまでがんばってくださいね。」
執事が私の今の気持ちを見透かしたように声をかけてきた。
「はい。かしこまりました。」
私は頬が真っ赤になるのを感じた。
しばらくして、次々に部屋に人が集まってきた。
・・・・みんな、やっぱり怖い顔。
あらためて、私は、自分のいる場所を思い出した。
次々に朝食を用意した席が埋まっていき、5分もしないうちにほぼ満席になる。