ヤクザと執事と私 1
「おう!おはよう。」
笹山大和組長は席に座ったままで、その挨拶に答える。
「それじゃ、食うか!」
笹山大和組長の一言で今までの静けさが嘘のように一斉に食べ始めた。
場は静寂から一転、話し声にあふれている。
(すごい・・・食欲・・・)
みんな、私には考えられない量を朝から食べている。
「おい!お茶持ってきてくれ!」
私は、声がかかった方に急いでお茶を運んでいく。
ガシャン!
私は、途中で誰かにおしりを触られて、思わず持っていたお茶をこぼしてしまった。