ヤクザと執事と私 1
「おいおい、女みたいに柔らかいケツだな、坊主。」
周りから嘲笑が起きる。
私は、恥ずかしさと悔しさのあまり、顔が真っ赤に紅潮するのがわかった。
しかし、場所は電車の中というわけではなく、やくざの組長の家。
ここで騒いだら、何をされるかわからない。
私は、ひとり悔しさをかみ締め、落ちたお茶を片付ける。
「今度、俺の相手をしてくれるか?坊主。俺は男でもいけるぞ。」
また別のやくざが私を馬鹿にして声を投げかけてきた。
一気に周りから嘲笑が起きる。
私は、悔しくて、目から涙が溢れそうになっていた。