ヤクザと執事と私 1

第2節:真木ヒナタ





門に到着したけど、サブの姿は見当たらなかった。


「あれ?どこにいるんだろ?」


辺りを見渡したけど、門の周辺にサブの姿はやっぱり見当たらない。



広い屋敷だけあって、待ち合わせ場所を離れて探し始めると行き違いになる可能性があるので、しょうがなく私はその場でサブを待つことにした。



5分ほど待ったが、サブはいまだに姿をみせない。



10分が過ぎた頃に、ふいに軽く背中を叩かれたので振り向くと、そこには私とそう背の高さの変わらない童顔の少女が立っていた。



「・・・・」


「・・・・」



私と少女は少しの間、見つめ合う。


少女は、何か用事があって私の背中を叩いたと思い、少女がしゃべりだすのを待っていたが、少女はいっこうに話し始める様子はなかった。



しょうがなく、私の方から少女に話しかけた。


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