ヤクザと執事と私 1


「あの何か用事ですか?」


まだ今日から働きはじめた私より身分が下の人間はいるはずがないので、なるべく丁寧に話かける。



「アイスが食べたい。」



私は、その声を聞いて初めて、私が少女思っていたのは、少年だとわかった。


私は、驚きのあまり少年の言葉に反応せずに少年の姿をもう一度、上から下までなめ回すように見る。



やはり顔は、少女のような顔つきだ。



ただ、少年と思ってみると、全体を見ると、確かにそう見えなくもなかった。



「もしかして、女かと思って声聞いたら男の声だったから驚いてるの?」



少し嬉しそうに少年は私の顔を見ている。



「・・・うん、そう。」


私は、思わず丁寧に話すことも忘れて本音が出た。



「男の子だよね?」


続けて私が尋ねる。


少年は、ため息をつくと、しょうがないなと一言つぶやくと、いきなりはいていたズボンを膝まで一気に下ろした。



とっさの事で目を背ける事もできずに、私は、しっかりと少年の股の間についている私にはないものを凝視してしまった。


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