ヤクザと執事と私 1


それから、10分かけて私は、サブに説明をした。


途中で少女に見える少年の絶妙な妨害にも負けずにどうにかサブに説明をし終え、サブも理解してくれた。




「なんだ、そうだったのか。てっきり小夜はそういう趣味の持ち主かと思って、今後、近づかないようにしようと心に誓っちゃったよ。」


サブは先ほどの冷たい視線とは違い、通常の視線を私に向ける。


「ちッ、面白くない。」


私の後ろから少年の舌打ちが聞こえてきた。



私は、すぐに少年を振り返ると、舌打ちしたとは思えない満面の笑みを浮かべた少年が私を見つめている。



私は、聞き間違いかと頭をひねったが、考えても答えはわからないので、考えるのをやめた。



それにしても、たった30分程度のことだったけど、私は、42.195kmを走った時のように疲れてしまった・・・・実際、走ったことはないけど・・・


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