ヤクザと執事と私 1
「これで全部買ったよな?」
両手一杯に荷物を抱えたサブが、私に確認する。
「え~と・・・はい、これで全部・・・・いや、真木ヒナタさんのアイスがまだです。」
「・・・そうだった。思い出してくれてありがとうな、小夜。忘れてたら・・・・考えるのも恐ろしいよ。」
サブは「ちょっと待ってて」と私に言い残すと、近くのコンビニに入ってアイスを買ってきた。
「これで全部だな。」
「はい、サブさん。これで、全部そろっています。」
私とサブは顔をあわせて、笑顔で確認した。