ヤクザと執事と私 1
「どうしたんだ、小夜?大丈夫か?」
目を開けると、目の前には心配そうに私の顔を至近距離で見つめてるサブがいた。
「な、何してるんですか、サブさん?」
私は、あわててサブに尋ねる。
「いや、急に小夜が目を閉じて、怒ったよう表情や嬉しそうな表情を浮かべはじめたからさ、大丈夫かと思って?」
「だ、大丈夫ですよ・・・本当に!」
私は、心の中を覗き見られたようで恥ずかしくなってしまった。
そんなサブとの会話をしながらも、当然だけど、状況はいっこうに良くはならない。
「せめて理由がわかればなぁ~・・・」
「そうだよなぁ~・・・」
私が呟いた言葉にサブも賛成の言葉を呟いた。