SECRET&LIMIT-王子×凡人-
そしてココに自分で゙王子゙と名乗る彼がいる。
…まさかだけど。
「…あんた、……編入してきた?」
「え?」
彼は目を丸くしてアタシを見る。
゙何処に゙って肝心な要素を忘れていたのだ。
アタシはもう一度言い直した。
「だから〜、青葉高校に編入してきた?」
二度も言わなければならないことになったのは自分の責任なのに
何故かイライラして、少し膨れっ面で彼に言う。
「……あぁ、まぁな。」
しかし、彼は至って冷静に言葉を返す。
が…
アタシは冷静ではいられない。
いつ、何処から王子ファンが見ているか分からない。
玲汰といい、王子といい、タブルパンチをくらうのは御免だ。
しかし、どうしたら良いものやら…