SECRET&LIMIT-王子×凡人-




困りに困っていて、無意識の内に口をパクパクさせ


「おっ…おおお…」



なんて、変な言葉を発していた。



彼はそんなアタシを見て笑っていた。


って!!!笑ってる場合じゃあなくて、どうにかしてでも彼と離れなければ



アタシの身が危険にさらされる。



王子ファンに見つかったりでもしたら…




「ねぇ、あれって王子じゃない?」


へっ?!



アタシの心臓がビクリと跳ねる。



「あ、ホントだ!!!!って、あの女子って水城じゃね!!!?」


どうしてアタシだと分かるの…




って、髪型か。

いつも横で結んで花飾りしてるし




「はぁ?!うっそ〜!!玲汰も独り占めしてるくせに王子までとか、図々しいにも程があるっての!!!」


独り占めなんてしてないってば




アタシがこの後どうしようかと考えている最中、王子ファンの女子等はコソコソとまだ話していた。



アタシの最終的な決断は、とりあえずやり合うしかないと考えた。


だから元の原因野郎に





「ちょっと行って来る」


とだけ言い、その場を離れた。




彼が"ちょっと待て!!"と言っていたけれど、無視をした。



< 15 / 100 >

この作品をシェア

pagetop