SECRET&LIMIT-王子×凡人-
そしてまず沈黙を破ったのは彼だった。
彼との距離は約数センチ。
彼は下を向いているアタシに言った。
「勢いあまって俺の女とか言っちまったけどよ…」
少し躊躇う彼。
そして…
「俺、お前のこと離す気ねーから。」
そう言ってアタシの髪の毛をグシャグシャとかき乱した。
彼の手は大きくて何故だか心地よいと感じてしまう。
もしかするとアタシがただの手フェチだからかもしれないけど…
彼の手から伝わる温もりが消えない。