SECRET&LIMIT-王子×凡人-
彼に触れられた所が熱くなり、ドキドキと鼓動が増す。
アタシは男免疫が物凄く低下しているから、ちょっとしたことでもすぐに頬や耳を赤らめてしまう。
勿論のごとく、ドキドキし過ぎて言葉も出ない。
だけど…
そんなアタシをいつまでも待っているような彼じゃあなくて
「んで?本当に彼女にしていいのか?夜満」
なんて言っていた。
って!!!
い、今…アタシの名前を呼んだ?
微かに゙ヨミ゙という言葉が聞こえたような…
アタシは彼の顔を目を真ん丸にしながらジッと見た。
彼はフッと鼻で笑って
「名前、゙水城 夜満゙だろ?」
とアタシに言う。
彼から初めて聞くアタシの名前。
それに、彼がアタシの名前を知っていたことに物凄くビックリした。