SECRET&LIMIT-王子×凡人-
「ははっ。素直じゃあね〜なぁ。」
そう言ってアタシの服に手を掛けようとしていた。
「やっ…」
アタシは嫌で嫌でたまらないのにその状況が怖くで助けでって声が出なかった。
だからただギュッと目を瞑った。
すると…
「何してんだよ」
……ん?
だ、誰…?
アタシは恐る恐る目を開いた。
そこには髪は少し長めで、ブラウンの様な金髪の髪の男が居た。
彼はアタシの腕を掴んでいる男の腕をギュッと握っていて、アタシに背を向けた状態で立っていた。
勿論、アタシの知人ではないことは分かった。
「…だ、誰?」
アタシは少し躊躇いつつ彼に言う。
彼はフッと鼻で笑った後
「救世主の王子様」
なんてアホなことを言っていた。